ネットで検索すると「結婚相談所比較サイト」や「おすすめ結婚相談所ランキング」等のサイトがたくさん出てきます。
しかもサイトによってランキングや口コミも違っており、「そもそも一体誰がランキングを決めたの？」「この口コミって本当？」などと思ったことはありませんか。
基本的にランキングサイトや口コミサイトはアフィリエイトサイトである可能性が高いので、鵜呑みにせず、少し疑ってみるくらいの気持ちで参考程度に留めましょう。
えー、そうにゃの？
まずは結婚相談所がどんなところか、からお話していきましょう。
結婚相談所とは
結婚相談所は簡単に言うと、結婚を希望する男女に対し、出会いから交際、成婚退会に至るまでのフォローを含めた支援を行います。
結婚相談所によって違いはありますが、入会後は適宜担当のサポートやアドバイスを受けながら、成婚を目指して活動します。
結婚相談所に向く人・向かない人
婚活といっても知人の紹介や合コンといった身近な人を介しての出会いから、マッチングアプリや婚活パーティ、結婚相談所など婚活サービスを利用する方法があります。その中でも「結婚相談所は結婚への近道」なんてことがしばしば言われていますが、果たしてそうなんでしょうか。
結婚相談所の活動に向いた人であれば、「結婚相談所は結婚への近道」と言えますが、結婚相談所での活動が向かない（合わない）と感じる人には、疲弊するだけではなく、時間もお金もロスしてしまいます。結婚相談所での活動を検討する際は、そもそも自分が向いているのか、向いていないのか見極めるところから始めましょう。
知人の紹介にしてもマッチングアプリにしても、それぞれの婚活方法にメリット・デメリット、向き・不向きがあります。最短で結果を出すためにも、自分に合った方法で婚活することが何よりも大切です。
「本気で結婚したい」「できるだけ早く結婚したい」と思っている人
結婚相談所で活動するには独身証明書だけではなく、学歴や年収の証明など様々な書類の提出が必要です。また、費用もアプリに比べると高額なので、結婚に対する本気度が高い人達が集まっています。
また、結婚相談所での交際には期間（相談所によって異なるが、３～６か月程）が設けられており、出会いから成婚までの期間もスピーディーなため、じっくり時間をかけて相手を見極めたい人や、恋愛を楽しみたいだけの人には向いていません。
誤解のないように言っておきますが、結婚相談所で出会っても恋愛はできるよ。
成婚した会員さんでも最初は「そんな短期間で決められるの！？」って言っていたけれど、多くの成婚会員さんは交際３か月以内に結論を出しています。皆さん本気度が高いだけに、お互いに「この人」と思える相手と出会ってしまえば、決断も早いようです。
恋愛経験がない・少ない人
大前提として、結婚相談所で活動するのに恋愛経験がなくても何ら問題はありません。恋愛経験がない・少ない人は婚活するうえで不安も大きいと思いますが、担当が会員さんの経験値や性格等を鑑み、適宜担当がアドバイスを行います。また、結婚相談所では仮交際中に複数交際（同時並行で複数の相手と交際ができる）ができるため、実践でトライ＆エラーを経験しながら成婚へ近づくことができます。
逆に、異性に対し自分から積極的にコミュニケーションを取れる人は、紹介、お見合い日程の調整、交際OK・中止など担当経由での連絡となるため煩わしく、様々なルールが設けられている結婚相談所での活動が窮屈に感じるかもしれません。
恋愛経験がなくても成婚した会員さんはたくさんいますよ。
むしろ恋愛経験がない人の方が、すれてないぶんアドバイスを素直に受け取って実践してくれるから、成婚しやすいように感じるかな。
アドバイスが欲しい人・相談しながら進めたい人
身近に相談できる友人や家族がいればアドバイスを貰うこともできますが、距離が近すぎる故に本音が話せなかったり、また、アドバイスする側も甘くなりがちだったり、逆に厳しすぎる意見を言うこともあるでしょう。
サポート担当は第三者の客観的視点でのアドバイスや相談に乗ることを心掛けていますので、自分ではわからなかった良さや改善点、課題に気づくことができます。そのため、アドバイスが欲しい人や相談しながら婚活を進めたい人には向いています。
一方、アドバイスを聞くつもりがない人や、相談できない・相談するのが面倒くさい人には、結婚相談所を利用するメリットを使わないことにもなり、向いていないといえるでしょう。
成婚会員さん達はレスポンスが早く、適切なタイミングで「報連相」ができた人達。
特に仲人型の結婚相談所の場合、報連相ができている人は成婚しやすいし、成婚までのスピードも格段に早いです。
決断できる人
活動が始まると、決断の連続です。どの相手に申し込むか、お見合いをするか否かに始まり、交際・真剣交際・成婚（プロポーズ）といった重要な場面だけではなく、様々な場面で意思決定をしていかなくてはなりません。
重要な場面で決断できずにいると、場合によっては相手からお断りを受けることもあります。例えば、ある男性が交際中の女性と真剣交際をしたいものの、なかなか申し出ずにいたところ、程なくその女性から交際中止。実はその女性、「そろそろ相手から真剣交際を申し込まれるかな」と思っていたものの、一向に申し込まれる気配がなく「決断できないのであれば、もういいです」と。
結婚相談所には「仮交際中は複数の人と交際が可能」というシステムがあります。それ故、成婚退会する人達は「いいな」と思える相手に出会ったら、比較的早い段階で真剣交際を見据え行動し、決断しています。
逆に、「自分では決められない」「もっといい人がいるかも」「色々な人とデートを楽しみたい」など随所で決断できない人は、結婚相談所に入っても「成婚できない無限ループ」にはまる可能性が高いので、向いていないといえます。
そろそろ真剣交際かなという会員さんに真剣交際の話をしたら、「真剣交際したら、他の人とデートできなくなるじゃないですか」ってまさかの返事が返ってきたけど、「目的見失ってるやん！」って思わず突っ込んだなぁ。
成婚できない無限ループ「チーム一生婚活」に入ってしまう人は、少なからずいるよね。。。
結婚相談所の選び方
ここでは結婚相談所を選ぶ際、最低限知っておいた方がいいことをお話しましょう。
大手と中・小の違い
大手の特徴
都市部だけでなく地方にも支店があり、自社会員数も多いです。また、成婚に対して様々なノウハウを持っており、定期的なスタッフ研修等も行われ一定水準でのサービス提供や組織的対応ができます。
しかし、中小に比べて１人あたり担当する会員は多くなりがちなので、手取り足取りのお世話焼き仲人さんのような手厚いサポートを期待している人には、物足りないと感じるかもしれません。
会員同士の婚活パーティやイベント、セミナーなども頻繁に行われていたりするよ。
中・小（個人経営）の特徴
地域密着傾向が強く自社会員数は少なめですが、大手に比べてサポートが手厚く、担当者との距離は近い傾向にあります。また、個人経営だと時間外対応をしてくれるところも。
一方、結婚相談所は未経験でも開業できるため、特に個人経営だと実績やノウハウ、サービスの質や費用などにかなりばらつきがあります。入会検討する際は、リサーチしておくことをおすすめします。
自社会員だけで運営している結婚相談所もありますが、基本的に「〇〇連盟」や「〇〇協会」などに加盟している結婚相談所は、ネットワークシステムを使って事業者間で会員情報を共有しているので、他の加盟相談所の会員とも出会うことができます。
よくホームページに「会員数〇万人」と謳っているのは、その相談所の実会員数ではなく、加盟団体の総会員数のことだね。
基本的に中小は担当者と距離が近いのが売り。ただ、距離感は合う合わないがあるから、相談会等に行って、ちゃんと見極めてね。
サービス内容・特徴
結婚相談所はサービスの内容や特徴により、「仲人型」「データマッチング型」「ハイブリッド型」「オンライン型」の4つに分けることができます。
仲人型
お見合いや交際、プロポーズなど、段階に応じたサポートやアドバイスを受けることができます。また、希望条件だけでなく性格など内面的な部分を鑑み、プロの視点で合いそうな人を紹介してくれます。
しかし、その分費用は高めで適切なサポートを受けるためにも担当との報連相は必要。4つの中で担当者との距離が一番近いため、担当と相性が合わないと成果を得られないと感じることも。
向いているのはこんな人
- 恋愛経験が少なく、自分に合う人がどんな人かわからない
- 忙しくて自分で相手を探す時間がない
データマッチング型
プロフィールや希望条件などのデータををもとに、条件に合致した人をシステムで抽出し、紹介。また、自分で検索して申し込むこともできます。
データマッチング型は費用が抑えられているため、サポートは薄い。自ら積極的に行動していくことが必要です。
向いているのはこんな人
- たくさんの人の中から相手を選びたい人
- コストをあまりかけたくない人
ハイブリッド型
仲人型とデータマッチング型の融合型。費用は仲人型とさほど変わらないところもありますが、費用は高め。
向いているのはこんな人
- 自分のペースで活動しつつ、サポートも受けたい人
オンライン型
入会手続きや面談など、すべてのことがオンラインで完結。また、オンライン型は店舗を持たないため、料金が安価。エリアを問わず相手を探すことはできますが、地方によってはサービス提供エリア外のところもあります。
データマッチング型同様、サポートは薄め（電話や面談での相談は別途費用が発生するところも）ですが、入会時は各種書類提出が必要ですので、婚活アプリに比べ安全に活動することができます。
向いているのはこんな人
- 自ら積極的に動ける人
- コストをあまりかけたくない人
ざっくり分けるとデータマッチングとオンラインは放任系、仲人とハイブリッドは世話焼き系と言えますが、仲人やハイブリッドでも放任系もあれば、スパルタ系、伴走系もあるので、相談所ごとの特色を確認しましょう。
どのタイプもそうですが、料金プランやサービスの内容をしっかり確認して、自分に合ったサービス内容を選ぶことが成婚への近道です。
結婚相談所でかかる費用
結婚相談所で活動しようと考えた時、気になることの一つが費用だと思います。また、いつどのタイミングで費用が掛かるのかも気になるところ。
そこで、相談所毎で違いはありますが、実際に結婚相談所で活動するとかかる費用（あくまでも一般的なもの）について、お話したいと思います。
入会時にかかる費用
「入会金」や「登録料」、またはそれらを包括した「初期費用」と呼ばれる費用が入会時にかかります。
入会時にかかる費用は、比較的キャンペーンを行っている割合が高く、随時行われる季節キャンペーンだけではなく、20代向けやシングルマザー、相談所を乗り換えたい人、友人と一緒に入会する人など対象者を絞ったキャンペーンも適宜行われています。
また、活動後に一定の条件下でお見合いが成立しなかった場合、登録料を返金する返金保証キャンペーンなどを行っている相談所もあります。
■大手8社の入会時にかかる費用平均は、12万円。初期費用は1万円程～約25万円と幅あり。
※挙げるときりがないので、独断で「大手8社（オーネット、ツヴァイ、ゼクシィ縁結びエージェント、パートナーエージェント、IBJメンバーズ、サンマリエ、ノッツェ、エン婚活エージェント）」を選び、複数コースが設けられている場合は中間のコースで計算しています。（費用平均は百の位で四捨五入）
成婚退会者からの紹介や在籍会員からの紹介だと、特典を受けられる相談所もあるよ。
一定の条件下ではあるけれど、出会いがなければ登録料など全額返金保証がある相談所もあります。
月費用（月会費等）
同じ相談所でも、月々にかかる費用はコースによって異なります。また、月会費とは別にお見合い１回するごとにお見合い料がかかる相談所もあります。
ちなみに、お見合い料の相場は１回5,000円～１万円ほど。積極的にお見合いをしたい人は、お見合い料がかからない相談所を選ぶことをおすすめします。
■大手8社の月会費平均は約17,000円。大手8社はお見合い料はかからないところがほとんどですが、コースによってかかったりかからなかったりする相談所もありました。ちなみに、大手中小に関わらず、お見合い料はおよそ5,000円～1万円程度が一般的です。
なかには月会費無料という相談所もあるけれど、その場合は都度お見合い料やその他の費用がかかるところもあるから、月あたりどれくらいかかるのかチェックしておきましょう。
個人的には、お見合い料がかかるとお見合いするまでのハードルが上がるから、月会費だけでお見合い料がかからない相談所がおすすめです。
そうだね。お見合いするかどうか迷った時、お見合い料がかかると慎重になって出会いの機会を逃してしまうし、実際「迷ったけど、とりあえず会ってみた」から成婚したカップルは結構いるから、私も自分が利用するならお見合い料がかからない相談所にするかな。
成婚した時にかかる費用
結婚相談所の多くは成功報酬として、成婚退会時に成婚料がかかります。データマッチング型やオンライン型では成婚料がかからないところもありますが、成婚料がかからないからといって成婚に力を入れていないということではなく、相談所のポリシーによるところが大きいように感じます。
■大手8社の成婚料の平均は約86,000円。成婚料0円～22万円とかなり幅があります。なお、8社のうち4社（コースによってはかかるものあり）は成婚料がかかりませんが、成婚料がかかる4社の平均成婚料は約15万円です。
稀に成婚料の支払いを逃れようとする人がいるけれど、そういう人は最初から成婚料がかからない相談所で活動を検討しましょう。
成婚の定義は相談所によって多少違いはありますが、おおむね「二人が結婚の意思を固め（婚約）婚活を終えるとき」が成婚となります。（相談所によってはプロポーズ必須、親へのあいさつが必須など違いがあります。）また、宿泊を伴う旅行や婚前交渉、同棲も「成婚」とみなされます。詳しくは入会前に確認しましょう。
最後に
結婚相談所は他婚活サービスに比べ、費用面では圧倒的に高いです。しかし、結婚相談所での活動が向いている人にとっては、やはり結婚に早くたどり着ける可能性の高いサービスだといえます。
自分は結婚相談所の活動に向いていると思った人は、まずは興味を持った結婚相談所を２、３社ピックアップし、実際に無料相談や説明会に参加し、不明点は極力解消したうえで活動するようにしてみてください。
どうしても迷った時は、なかの人が相談に乗るにゃ。