結婚相談所で働く人達のこと

結婚相談所のなかの人達は、どんな職種があって何をしているのかわからない人もいるでしょう。「誰が興味あんねん!」と思いますが、なかの人達が作るサイトだし、サイトタイトルでもある結婚相談所で働くなかの人達について、お話したいと思います。

※注意:以下、あくまでもなかの人がいた相談所中心の話なので、相談所毎に違いがあります。また個人相談所の場合はこの限りではありません。

結婚相談所で働く人達

大手結婚相談所の場合、なかで働く人達(以下、婚活屋)の職種は様々ありますが、ここでは会員さんと直接関わる現場の人達を紹介します。

結婚相談所の顔とも言える人達が、営業担当とサポート担当。両方兼任している相談所もありますが、分業制の場合、来店のアポ取りから入会までを営業担当が担い、入会後のフォローをサポート担当(なかの人2人の職種)が行います。(相談所によってはアポ取り専任がいたり、営業はアポ取りまでを行ったりなど違いあり。)

営業担当

基本的に、結婚相談所は反響営業。各相談所のHPに「〇〇診断」など、無料の結婚に関するテストが用意されており、それらを受けた人、資料請求をした人などに営業担当(またはアポ取り専任)がアプローチし、無料相談(面談)の来店予約へと繋げていきます。

無料相談では、婚活についての悩み相談やサービス内容の説明などを行います。分業制の場合、営業担当はアポを取って入会に繋げることに長けた人と言えます。契約を取ることが仕事なので、最初は軽い気持ちで来店した人も、敏腕営業マンにかかればその気になって契約をしてしまうこともあるでしょう。

良心的な相談所は契約を無理強いすることはありませんが、ヤバい相談所や自分の成績を上げることに必死な営業担当に当たってしまうと、無理やり契約を取ろうとされることがありますので、くれぐれもご注意ください。

なかこ
なかこ

相談の最初に即入会しないことや、他社と比較検討してから決めたいと伝えておけば、グイグイ押されにくくなるよ。

なかお
なかお

万が一、納得せず契約してしまった等で契約を取り消したい場合は、契約日から8日以内にクーリングオフができます。契約書や重要事項説明書にクーリングオフについて条件が記載がされているので、必ず確認しておきましょう。

サポート担当

入会後は専任のサポート担当がつき(専任がつかないところもある)、婚活をサポートしていきます。サポート担当は仲人やカウンセラー、アドバイザー、コンシェルジュなど様々な呼び名で呼ばれており、主に次のようなことを行います。

  • 会員の希望や目標、価値観、これまでのことなどを面談でヒアリングし、活動計画を立てる
  • プロフィール添削・担当者によるPR文の作成
  • お相手探し、紹介
  • お見合いの日程調整
  • お見合い後や交際中のお断り代行、交際中の気持ち確認など、相手側とのやり取り
  • 各ステップに応じたアドバイスの実施、悩み相談や定期面談の実施

サポート担当は成婚に向け、会員と活動を共にする人です。誰よりも会員さんの味方でありたいと考えていますが、時には耳の痛いことを伝えることもあります。サポートするうえで経験値は必要ですが、高い成婚率を誇る敏腕仲人が担当したからといって、成婚できるかどうかは別問題。成婚するためには会員さん自身の頑張りも必要ですので、逆を言えば誰が担当しても成婚できるポテンシャルの高い人達も一定数います。

ちなみに、相談所毎で特色や強みは違いますが、担当にも同じことが言えます。友達タイプの人もいれば、熱血指導タイプや見守りタイプなど様々な担当がいます。

もし「どう頑張っても自分とは合わない」と感じるのであれば、サポート担当が何名かいる相談所の場合、担当変更を申し出るのもひとつです。ただ、担当変更をすれば婚活がうまくいくというわけではありませんので、「本当に相性が合わないのか」「自分の気持ちが落ちていてそう感じているのではないか」など、見極めたうえで申し出ましょう。

なかお
なかお

私の場合は最初に「フィードバックはソフトに言ってほしい」とか「遠慮なくダメ出ししてください」と言ってくれた会員さんにはそうしていたので、サポートに対する希望がある場合、担当者に言ってみることをおススメします。

なかこ
なかこ

他の相談所でも担当を指名することはできないと思いますが、「異性の担当希望」とか「同世代希望」など、希望はある程度考慮してくれるはずなので、もし希望があるならダメ元で入会時に言ってみて。

その他の人

相談所によっては来店のアポ取りを専任で行う人、お見合いの日程調整を行う人、お見合い時の引き合わせを行う人、パーティ専門の人などが別で設けられているところもあります。

働く人にノルマはあるの?

会社組織である以上、ある程度のノルマなり目標は設けられているでしょう。新規入会や成婚数はもちろんですが、中途退会数やお見合い率、交際率など様々なことが数値化されているケースもあります。

幸い「なかの人」2人が働いていたところは、ノルマではなく目標数値のある相談所。目標を達成できなくても減給されることはありませんでしたが(職種によっては減給あり)、達成すればベース給は上がり、貰えるインセンティブが増えるという仕組みでした。

会社の方針にもよるかと思いますが、ノルマが課せられるとゴリ押しで入会させたり、成婚させたり、中途退会を抑止したりというケースが少なからず出てくるだろうから、そういう意味ではノルマ達成ありきの職場でなくて良かったなと思います。

ただ、ノルマなり目標なり目指すところが何もなければ、会員さんと一緒に成婚を目指すモチベーションを維持できなかったり、手を抜くスタッフも増えたりで組織も成長しないだろうから、目標数値は必要かなと思います。

なかこ
なかこ

サポート担当は成婚退会と中途退会両方クリアしてなんぼだったし、1件あたりの成婚インセンの額はびっくりするほど少なかったなぁ(笑)

なかお
なかお

正直、お金よりも「会員さんのため」って思わないと、やってられなかったよね。

なかこ
なかこ

そうそう、「お金のため」って思ったらさっさと辞めてたと思う(笑)

仕事内容はきついの!?

「結婚相談所」「仕事」で検索すると、検索候補に「きつい」と言うワードが出てきます。世間では、結婚相談所の仕事は「きつい」というイメージなんでしょうかね。

ちなみに、結婚相談所で働いていることを人に話した時、反応はきれいに二分化されます。「大変でしょ」と言う人もいれば「とても素敵な仕事ですね」と言う人もいますが、「大変でしょ」と言う人達の方が「やっぱり変な人多いんですか」など、世間の結婚相談所に対するマイナスイメージを抱いていることが圧倒的に多いなと感じます。

さて、仕事内容はきついかどうかでいうと、楽ではないし、しんどいと感じることも多いです。ただ、人生の大きな選択に関われる仕事でもあるので、興味深い仕事だなと感じます。

結婚相談所は様々な事案に対応しないといけないことが同時並行で起きるので、優先順位を考えて仕事をしていました。また、キャリアを積むと担当会員数が増えるだけではなく、難易度の高い会員を担当する機会が増え、これまで以上にスケジュールとタスク管理の徹底が必要となり、それらを自分の中で慣習化させるまではしんどかったですが、まぁそれはどんな仕事でも言えること。

実際、婚活屋がきついなと感じたことは・・・

なかお
なかお

ほぼ毎日メールや電話をかけてきて同じことを愚痴る会員さんを担当した時は、精神的にきつかったなぁ。

なかこ
なかこ

依存型で超ネガティブな会員さんの対応をするときは、相手の負のオーラに飲み込まれてしまいそうになるから神経を使って疲れるよね。おまけに、そういう会員さんは対応に時間をかけても満足してくれないし、むしろ「構ってくれない」と不満に思っていたりするよね。

なかお
なかお

どの会員さんにも平等に時間を使いたいのに、構ってちゃん達が何人かいるとどうしてもそうはいかなくなるから、正直何だかなぁって思うことがあったな・・・

会社組織で働く婚活屋は、担当会員を選ぶことができないため、正直「クセ強っ!」と思う会員さんを担当することもあります。しかし、初対面でクセが強いと思った会員さんでも、初回面談が終わる頃には「この人の〇〇なところ、素敵だなぁ」「こんな可愛らしい一面があるんだ」と、いちファンになっている婚活屋(特にサポート担当)は多いと思います。

しかしながら、ごく一部ですが過度なサービスを要求してきたり、クレーマー会員がいるのも事実。例えば、脅迫じみたメールを送ってきたり、短期間に何度も担当を変えたり、理不尽な苦情や要求をされ、メンタルがやられそうになる婚活屋もいます。会社組織に所属していれば、担当や店舗で対応不可能なものについては最終的にお客様相談室など専門部署が対応しますが、個人相談所の場合、自分で対応しなければならないため、クレーマー会員の担当になるとかなりきついなと感じるでしょう。

余談ですが、婚活屋が思うに現場の人達は基本的に面倒見が良く、負けず嫌い。またメンタルの強さも必要なので、気持ちの切り替えが早い人が多いように感じます。(あくまでも個人の感想)

なかこ
なかこ

以前の相談所は体育会系部活みたいなノリで、ポジティブで情に厚いなかの人達が多かったから、入社当時「うわー、このノリについていけるかな…」と思ったことは、ここだけの話(笑)

なかお
なかお

担当かどうかは関係なく、成婚が決まるとみんなで喜んだり、盛り上がってたね。

まとめ

なかの人達がいた相談所では、サポート担当以外の職種の人達も関わった会員さんの活動状況に一喜一憂したり、「会員さんの成婚に繋がるのであれば」と職域外のことにも積極的に関わっていたように感じます。

そういう意味では、なかの人達はやはりお節介な人達の集まりなのかなと思います。

なかのねこ
なかのねこ

現場からは以上だにゃ

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