婚活屋は最大の味方

梅子のたわごと
婚活屋は会員さんの担当になるとその人のことを理解し、なるべくなら最短で成婚できるようサポートをする。
なかには第一印象が感じの悪い人も正直いたが、話をするうちに「不器用なだけなのね」となんだか可愛く思えてくるから不思議。(ぶっちゃけ、どうしても可愛く思えなかった人も1人だけいた。)
一体全体これまで何人の会員さんを担当してきたのかは覚えてない。(多分何百人!?4桁は言ってないと思う。)それだけの人と関わっていれば、なかには梅子に対して簡単に心を開いてくれない人もいた。
ある女性は梅子に大事なことを話してくれるようになるまで、実に3年近くかかったように思う。それまでは付かず離れずをひたすら繰り返していたので、梅子以外の婚活屋が担当した方が彼女にとっても良いのではないかという考えが何度も頭をよぎった。
「梅子には話しにくいのか」と直接尋ねたこともある。しかし、彼女の答えは「梅子は別に悪くない。婚活に前向きになれないだけ、これは自分の問題。」と答えるのみ。これは本当に彼女の気持ちなのか、遠慮してそう答えているだけではないのか。彼女の「本音が知りたい」と上司から接触してもらったこともあるが、やはり答えは同じで担当変えも希望しないとの返事。
彼女が心を開いてくれる日が来るのかどうかわからないまま、その後も彼女が嫌にならない程度にときおりメールを送り続けた。返信は気が向いた時だけ。それもかなり遅れてやってくる。こんな調子なので、面談に誘っても当然来ない。そんな日々が続いていたある日、彼女から「面談に行きます」と返信がきた。
「このチャンスを逃したら、彼女と距離を縮めることはもうできないかも」と考え、面談で彼女の話を聞いた後、梅子の本音をさらけ出してみた。すると、彼女が少しだけ笑顔に。それからは送ったメールにも徐々に返信してくれるようになり、活動にも少しだけ前向きになった。
そんな頃だった。お見合いはしても交際には後ろ向きだった彼女が、ついに交際成立。いゃあ、心の中で泣いたよね。すごい前進すぎる!!
会員さんには多少なりとも背中押しをするのが婚活屋。グイグイ背中押しをする婚活屋もいるけれど、
梅子のポリシーは絶対に強い力では背中を押さない、前に踏みだすほんの小さなきっかけをほんの少しだけ作ってあげること。そうすれば、強く押さずとも人は前に進める。
彼女もほんの少しきっかけを作ってあげたことで、自ら前に進みだしてくれた。
それからの彼女は、悩んだ時はすぐに相談してくれるようになった。しかし、成婚まであともう少しというところで、どうしても乗り越えられない壁にぶつかってしまった。結局その人とはダメになってしまったけれど、今までのように逃げずに自分と向き合ったことで彼女は何周りも成長していた。
交際終了後、泣きながら彼女と色々な話をした。「やっぱり結婚したい。年齢を理由に諦めたくない。」と本音を伝えてくれた彼女は、今回のことがきっかけで相談所以外での出会いにも前向きになれ、程なく相談所以外で彼氏ができた。
その報告に来てくれた時も、貝のように殻に閉じこもっていた頃から今までのことを涙ながらに二人で振り返り、色々なことを話した。
そういえば、当初から彼女のメールにはいつもこんなことが書かれていた。
「梅子さん、いつも気にかけてくれてありがとうございます」
会員さんがたとえ貝の様に殻に閉じこもっていたとしても、この一言で婚活屋は頑張れる。
婚活屋は本気で結婚したい人の為に尽力するのが仕事。だから、結婚相談所で活動している人は格好つけず、悩んでいることは婚活屋に色々と話してほしいと思うのが婚活屋の本音。
しかし、そんな婚活屋とどうやっても相性が悪く、信頼できないのなら、担当を変えるという選択肢を持つことも大切です。

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