婚活屋がそれでも紹介したいと思うお相手

婚活アドバイス

婚活屋の醍醐味の一つ。それは、婚活屋として「絶対成婚するはず」と自分の勘を信じ、紹介したマッチングが上手くいき、成婚した時でもある。

基本的に梅子は、自分の会員同士を紹介することはあまり好きではない。というよりは、むしろ苦手だ。

「えー、自分の会員同士の方が、相手がどんな人か一番よくわかっているはずでは」と客観的に考えれば思うだろう。実際に周りからもよく言われるし、婚活屋の中には、自会員同士を紹介し成婚へと導くことが得意だと言う担当もいる。
(その方がぶっちゃけ成婚件数も2倍になるから、数字的に見ても一石二鳥)

しかし、梅子は苦手。なぜ苦手なのだろうかと考えてみた。

自分の会員同士の場合、どちらかに肩入れしすぎてしまうのは良くない。それ故、他の担当会員の時よりもかなり俯瞰し、活動をサポートしないといけないからなのかもしれない。それでも婚活屋の勘に負け、紹介する時は余程な時だと言える。

さて、本題に戻ろう。今回の主人公は、

・男性(A君)
年齢は20代後半の可愛らしい雰囲気。身長は低めだが、高学歴。一度は一般企業に勤めるも、安定の職業へと転職。何事に対しても真摯に向き合い、自分発信ができる人。

年齢的にそろそろ結婚がしたいと思うものの、今まで自分が好きになり告白した人にはことごとく振られてきた。意外にもお付き合い経験はゼロ。もしや自分目線で選ぶ相手が間違っているのかもしれない。第三者の紹介で出会ってみるのも悪くないし、担当者からの客観的なアドバイスが欲しいと結婚相談所に入会。

活動にはとても前向きなA君。紹介に対しても、1つ1つ真摯な姿勢で可能な限りお相手とお会いしていくスタンス。
(もうご存知と思うが、成婚者に共通することの1つ~♪)

活動のステップが「紹介→お見合い→交際」と1つ進むたびに、わからないことができればそのまま何となく活動はせず、婚活屋に連絡を入れ、都度確認。例えば、お見合やデートの際には、お店やデートプランなどの候補をいくつかピックアップし、「女性目線で見てどうか」と婚活屋に意見を尋ね、実際現地に出向く。そして、自分の目でも確認した感想をまた報告してくれるというマメ男。

もちろん、お見合いで感じたことや交際中の気持ちもきちんと報告してくれるから、アドバイスもしやすい。

・女性(B子さん)
20代後半のA君より年上。スリム系の美人さん。しかし、普段(仕事)はノーメイクに眼鏡でパンツ派。ぱっと見でその美貌に気が付けない男性は多い。

しかし、一旦婚活スイッチが入ると劇的に変わる彼女。元々、色白でつるつるお肌に艶々ヘア。素材がいいので、ばっちりメイクをしてふわゆる巻き髪にいかにもお見合いな服装を着ると、ほんと映える。

ぶっちゃけ、「オンオフの差が激し過ぎやろ~」と言いたくなる程。
(本人も自覚アリ)

入会時の彼女は転職活動中だったが、今時は共働きが当たり前だから無職では不利になると考え、婚活と就活を同時進行させていた。就活は上手くいったものの、元々仕事でも何でも男性に負けまいと頑張るタイプなので、転職先でも色々と頑張りが認められ、気が付けば様々な仕事を任されるようになっていた。

新しく覚えることが多すぎて、休日も勉強勉強の毎日。おまけにシフト勤務の為、圧倒的に土日に実施されることの多いお見合いの日程調整がうまくいかず、ある日「両立が上手くできない~。婚活に割ける時間がない~」と嘆き、「婚活は諦めた方がいいのかな」と弱気な相談をしてきた。

20代後半でしかも美人さんとなると、結婚相談所ではとにかくお見合い希望が殺到するが、彼女もその一人。そのうえ、元々年上希望ではあったものの、結構な年上でもオッケー、かつ、「私がNOをしたらそこで終わりますよね」と真面目な前向きタイプ。

ちなみに彼女は入会して間もない頃、アラフォー男性とお見合いし、恋に落ちてしまった。順調に交際し、成婚退会も見えていたが、彼女の想いが強すぎて結果的には終了。「もう婚活なんてやめる!」と激しく落ち込んだが、何とか励まして婚活を継続することになった。そんな過去もあり、アラフォー越えの年下狙い男性の担当達が、紹介日になると彼女をわんさか狙ってくる。

仕事に忙殺され、婚活に弱気になっていた彼女。このままでは潰れてしまうと感じた梅子は、「じゃぁ、紹介は月に1度しかしない。お見合いするのは月に多くても2回まで。時間を割いてまで会ってもいいかなと思える人にだけYESをしよう。」と、婚活を低空飛行で継続することを提案。
(本来紹介に制限はかけないし、アラフォー以降の女性には恐ろしくてこんな提案できない。若くて人気女子ゆえの提案。)

ちなみに、B子さん。

前向きかつ、積極的に自分からも動ける。

お見合いの待ち合わせ場所では、相手を見つけるとすぐに自分から声を掛ける。

お見合いで利用するカフェは自分でも探しておく。

お見合いや交際中に感じた素直な気持ちを、都度報告してくれる。
(これらができない受け身で察してちゃん女性ってほんと多い。いつも言ってるけど、婚活屋もお相手もエスパーじゃないからね!)

そんな自分発信の上手な二人。先に活動していたのはB子さんで、後にA君が入会。A君からお相手の希望など色々な話を聞く中で、「うわっ、B子さん合うはず!」と婚活屋の勘が働き、紹介。

二人はお見合いまで進んでしまえば、後は何とかなるだろうとは思っていたものの、B子さんは目下低空飛行で婚活中。そこで、B子さんには「年下だけど、どうしてもどうしても会ってほしい男性がいる」と、紹介時に少し根回しをしておいた。すると、「梅子さんがそんなに言う人だったら、きっといい人なんですね。会いますよ」と即答。二人は何とか日程を調整し、お見合い、そして交際成立。

これは後になって教えてもらったことだが、お見合い当日、A君は早めに待ち合わせ場所に向かっていたが、先に着いていたのはB子さん。待ち合わせ場所まであと10数メートルという時、BさんがA君の方に走り寄ってきて、「A君ですか?」と笑顔で声をかけたそうだ。

「後にも先にもこんなことされたのは初めてで、すごく嬉しかったです。今思えば、その瞬間から彼女を好きになったのかもしれません」
(積極的に動ける女性が少ないから、これだけのことでも相手には印象深く残るよね)

その後、交際も順調で真剣交際へと進んだ二人。報告からも一見順調に進んでいるようにみえたが、二人から同じタイミングで「相手と少し喧嘩をしてしまった」と相談がきた。
(ケンカと言っても梅子からすれば可愛い内容)

こういう時は二人とも自分が担当の場合、二人が何につまづいているのか、相手はその時本当はどう思っていたのかなど把握しやすいなとは思う。

が!!

これは婚活屋としてのポリシーの一つだが、自分からは絶対に二人の担当者は同じ人物で、梅子だとは言わない。
(正直、言った方が「事が早いかも」と思う時はある。しかし、交際するなかで相手の気持ちがわからないなど様々な困りごとが起きた時、「あ、相手の担当も梅子なら、梅子に頼んで何とかしてもらおう」と思ってほしくないし、二人で乗り越えることを諦めないようにしてほしいという気持ちからそうしている。もちろんバレたら白状するが、中立の立場でいる為にもそうしており、成婚退会の席まで案外バレなかったりする)

そこで、梅子は二人にこんな提案をしてみた。

「私に話してくれたように、思っていることを相手にそのまま伝えてみたら?伝えないことの方が、相手に対してとても不誠実なのでは?」

すると、誠実な二人はまた同じタイミングで話し合うことを決め、しっかりと話し合うことで気持ちがより一層固まり、成婚退会を決めた。

ちなみに余談だが、真剣交際に進んでから二人にはこんな変化があった。

A君はどこか弟キャラ的な部分があったが、要所要所で男らしく引っ張っていくようになった。B子さんは男性に負けまいと前へ前へと出る姿勢から、男性をしっかりと立てていく姿勢へと変化。いやぁ、人って成長するよね。

活動に対し、「これは自分自身の活動なんだ」と主体的で前向きに、そして真摯に向き合ってきた二人。

成婚退会後、B子さんから頂いた手紙の中にこんなことが書いてあった。

あの時、梅子さんが「相手に気持ちをちゃんと伝えたら?」と言ってくれたので、前に進むことができました。これからも二人で不安になったり、泣いたりすることもあると思うけど、二人だから乗り越えられると確信したので信じていこうと思います。

その後も二人からは結婚式、出産のたびに直筆の手紙をいただいた。しかし、会社員婚活屋は悲しいかな、二人から連絡が来れば返事はできるものの、「あの二人どうしているかな」と気になってもこちらからは連絡をすることは良しとされない。(そもそも会員データが一定期間経過後、滅却される)これが会社組織と違い、一個人の相談所なら、会員さんがOKであれば成婚退会後も何か困った時、相談にも乗れる。
(個人的にやる方がいいなと思った理由の1つだったりもする)

二人の出会いに携わった者として、今でも幸せに暮らしてくれているといいなと陰ながら祈ってます。

コメント

  1. dailylove より:

    とても参考になりました。
    読者登録させていただきますね。
    次の記事も参考にしたいです!

  2. prunebridal より:

    一条舞亜さん
    ありがとうございます!
    また時々成婚エピソードをお話ししていきますね。

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